2025-07-05 お知らせ
佐賀大学学生が考える「未来の神埼の住まい」提案発表会レポ

佐賀大学 芸術地域デザイン学部 有馬研究室(有馬隆文教授)の学びの活動に、地元の住宅会社としてプレースホームも支援協力させていただいています。2024年度は研究課題として「未来の神埼の住まい」のコンセプト提案に取り組まれました。
■中間発表会後に学生さんたちが最終的に考え抜いたコンセプトは…
学生さんたちの提案は建築図面ではなく、街や住まいづくりの核となる考え方、コンセプトです。弊社ではお家のプランを立てる時、単にかたちを考えるのではなく、ご家族に「暮らしかた」のご提案をしており、今回のコンセプトづくりと通じるところがあります。
中間発表を終えた学生さんたちは、それぞれのコンセプトをさらにブラッシュアップ。神埼市の豊かな未来をイメージしながら、コンセプトを深めます。
■佐賀大学生が考える「未来の神埼の住まい」提案発表会
仕上げられた学生さんたちの最終アイデアは、神埼市役所を舞台に発表されました。


発表の場には、實松尊徳神埼市長や神埼市役所職員の皆さんも応援に駆けつけ、若者視点でのまちづくりの考えに関心を寄せます。来場した地元住民の方も興味津々です。



発表会では實松市長のほか、都市づくりやまちづくりについて深いご見識をお持ちの審査員の皆さんが、優れた提案の中から「最優秀賞」と「神埼市長賞」を選考しました。
【「未来の神埼の住まい」提案発表会 審査員】
神埼市役所 實松 尊徳市長
九州大学人間環境学研究院・D-Be部門・教授・博士(人間環境学)藍谷 鋼一郎氏
株式会社アイテク 代表取締役 (OK COFFEE SAGA ROASTERY) 福山 徹氏
株式会社プレースホーム 代表取締役 山﨑 清二

人が集まり、交流するまちづくりには、建築する建物のことだけではなく地域の本質を見極めることも必要です。その地域がどんな環境なのか、どんな特徴なのか、どうすれば活かすことができるのか。学生さんたちは建物を建てると想定した土地の特性をじっくり調査した内容をスライドにまとめ、さまざまなアイデアを発表しました。

9名の学生によるコンセプト提案発表
①「 通り土間×吹き抜け の開放感のある未来の住まい」
②「 ひなたと、自然がめぐる家」-神埼の自然に寄り添う暮らし-
③「 生活ショーケースのある家」-住人の色がソトに表出する、ひらけたウチ-
④「 つながりの家」
⑤「 共に創る家」
⑥「 つながり宿る和の家」
⑦「 Roof Nest」-自分だけの空の下で、自由な時間を-
⑧「 子どものエネルギーを解放する家」
⑨「 かたちを変えるお家」

【多彩なアイデアにわくわく】
◎観光客を呼び込むには?
◎移住のきっかけをつくる
◎人々が集う仕掛け
◎密接なコミュニティをつくり防災面でのつながり強化
◎子育てしやすい環境 等
学生さんたちからは事前に調査した神埼の特徴や、豊かな自然を活かした提案がなされました。神埼市の未来が自然と頭にイメージできる面白い提案に、審査員の皆さんたちの顔がほころびます。

ひとつひとつの提案に対する審査員の皆さんからの所感には、学生さんたちの考えもまた深まったことと思います。

そして今回の「未来の神埼の住まい」提案のなかからは、2点のコンセプト提案が表彰されました。
【受賞】
最優秀賞:⑥「 つながり宿る和の家」

神埼市長賞:③「 生活ショーケースのある家」-住人の色がソトに表出する、ひらけたウチ-


学生さんたちの個性があふれる提案プレゼンは、一般の方もご覧いただけます。
神埼市役所1階ロビーにて2025年7月11日まで展示しており、ロビーのモニターでは提案発表会の動画も放映されています。ぜひご覧ください。
■当日は特別基調講演も
当日は建築設計や都市再生を専門とされる藍谷鋼一郎教授の特別基調講演として、『これからの地方の住まいづくり・まちづくり』をテーマに、糸島地域など身近な地域再生の実例をあげながら、地方における魅力的な住まいやまちづくりを考えるきっかけになるお話を聴くことができました。

九州大学人間環境学研究院・D-Be部門
・教授・博士(人間環境学)の、
藍谷鋼一郎教授のお話を聴くことができます。
藍谷鋼一郎(あいたに こういちろう)教授
九州大学人間環境学研究院・D-Be部門・教授・博士(人間環境学)
一級建築士でもあり、代表作にNATO本部ビル(ベルギー・ブリュッセル)、カトリック大聖堂(米国・オークランド)などがある
専門は、建築設計、アーバン・デザイン、都市再生
■次回、佐賀大学生の皆さんとのコラボは…
佐賀大学生の皆さんとの次回の取り組みが始動しています。

▼過去の取り組みはこちら
今後の取り組みもWEBサイトやSNSで引き続き発信していきますので、お楽しみにお待ちください。弊社でも引き続き地域と連携しながら大学生の学びを応援していきたいと思います。
“地域密着”を掲げるプレースホームでは、今後も行政や教育機関と協働して、地域に深く興味を持ちまちづくりに貢献する人々の学びを応援し、「人づくり」を通じて持続可能な社会の実現に努めていきます。
主催:佐賀大学芸術地域デザイン学部 有馬研究室
後援:神埼市・株式会社プレースホーム
問い合わせ:株式会社プレースホーム(池田)