2025-06-08 リノベーション
築40年の平屋の実家をリノベして、民泊をはじめます。
住宅街の一角にある、築40年ほどの平屋のご実家を改装し、【民泊】をはじめる計画のご相談いただきました。すでに改修済みの部分もありましたが、時を刻んだ柱や梁、昔ながらの縁側、そして大きな窓から望む美しいお庭など、活かしたい魅力がたくさんあります。『せっかくなので、もともとの素敵な建物を活かしましょう』と、プランナーやインテリアコーディネーターがプランをご提案し、ゆったりと心落ち着く癒やしの空間に生まれ変わりました。
- 構造:木造軸組工法
- 所在地:佐賀県佐賀市若宮
- 築年数:40年
- 平屋
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【改修前】LDKの奥にある広縁はすでに増築されていました。あえて木の骨組みをみせた木のぬくもりを感じる広縁の勾配天井。一部畳敷きで、炉も切ってある素敵な空間。古き良き日本の情景が息づき、どこか懐かしさを感じるお部屋でした。 -
たくましい梁、陽の光を優しく採り込む広縁、味わい深い建具など、これまでご家族を見守ってきたひとつひとつの要素を、デザインのアクセントとして上手に活かし、新築にはない魅力を引き出しました。 -
もちろん、安心と快適性も追求。しっかり壁の中に発泡の断熱材を吹き付け、見えない部分だからこそ丁寧に。さらに、既存の窓はそのままで内窓を設置し二重窓にしました。高断熱化し、夏はすずしく冬はあたたかく過ごせるように生まれ変わらせます。 -
広縁のパインの無垢材は既存のままで。木材は熱伝導率が低いため、冬は室内の熱を逃がさず、冷たくなりにくい特性があります。逆に夏はサラリとした肌触りでべたつかずひんやりと感じられます。LDKや寝室などの床は無垢のオーク材を貼り、「本物の木」のぬくもりが足元をつつみます。 -
壁紙を無添加しっくいの壁に塗り替えました。すぐれた調湿性能でじめじめとした季節には湿気を吸い、乾燥する季節には湿気を放出し、室内は一年中さらりとした空気に。深呼吸したくなるような、清々しい空間が生まれました。 -
ただ単に古くなった部分を新しくするのではなく、この家が持つこれまでの「物語」を大切にしながら、これからの暮らしにフィットする新しい資産へと生まれ変わりました。お客様の想いを丁寧に汲み取る、提案型のリフォームがプレースホームの特徴です。